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寂しみ

さびしみ
名詞
1
標準
文例 · 用例
ともあれ蕭条たる秋の夜半に、長く悲しく寂しみながら、物におびえて吠え叫ぶ犬の心は、それ自ら宇宙の秋の心であり、孤独に耐え得ぬ、人間蕪村の傷ましい心なのであろう。
萩原朔太郎 郷愁の詩人 与謝蕪村 青空文庫
それは人生を悲しく寂しみながら、同時にまた懐かしく愛しているのである。
萩原朔太郎 郷愁の詩人 与謝蕪村 青空文庫
……対象の知れぬ寂しみ神様はつまらぬものゝみをつくつた盥の底の残り水古いゴムマリ十能が棄てられました雀の声は何といふ生唾液だ!
中原中也 (ツツケンドンに) 青空文庫
むす子は孤独の寂しみと、他人の中の苦労によって、見事その弱点を克服しつつある。
岡本かの子 母子叙情 青空文庫
はたの普通平凡な人間を見るとそれ等と自分との距てが際立って痛感され、孤独の寂しみに堪え兼ねるらしい。
岡本かの子 宝永噴火 青空文庫
けれど今きいてゐれば、あの無頓着な、どちらかと云へばちとずぼらのすぎる男の胸にも、女に逃げられた時の寂しみを味つてゐるんだと私は思つた。
平出修 二黒の巳 青空文庫
俺の寂しみはこの暗黒な幕の内から生れる。
平出修 瘢痕 青空文庫
予は身にしみて寂しみを感じた。
伊藤左千夫 水籠 青空文庫