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手沢

しゅたく
名詞
1
標準
worn or soiled with handling
文例 · 用例
で、閑さへあれば、わたくしは自装の手沢本に朱を入れた。
北原白秋 文庫版『雀の卵』覚書 青空文庫
今ではその跡にバラック住いをして旧廬の再興を志ざしているが、再興されても先代の椿岳の手沢の存する梵雲庵が復活するのではない。
――過渡期の文化が産出した画界のハイブリッド―― 淡島椿岳 青空文庫
渋江家は代々学医であったから、父祖の手沢を存じている書籍が少くなかっただろうが、現に『経籍訪古志』に載っている書目を見ても抽斎が書を買うために貲を惜まなかったことは想い遣られる。
森鴎外 渋江抽斎 青空文庫
抽斎遺す所の手沢本には、往々欄外書のあるものを見る。
森鴎外 渋江抽斎 青空文庫
書籍は英文のものは初より新に買うことを期していたが、漢書は弘前から抽斎の手沢本を送ってもらうことにした。
森鴎外 渋江抽斎 青空文庫
」 蘭軒|手沢の書には古いものが頗多かつたが、大抵鈔本であつた。
森鴎外 伊沢蘭軒 青空文庫
わたくしは上に榛軒が蘭軒手沢本の素問霊枢を柏軒に与へたことを記した。
森鴎外 伊沢蘭軒 青空文庫
按ずるに伊沢氏には蘭軒手沢本と榛柏手沢本との二種の内経が遺つてゐた筈である。
森鴎外 伊沢蘭軒 青空文庫
作例 · 標準
長年使い込まれた革の財布には、独特の風合いと手沢が出ていた。
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祖母が大切にしていた手沢のある毛布は、温かい思い出と共に残っている。
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古書店の棚には、手沢のある名作が静かに並んでいた。
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