考え詰める
かんがえつめる
動詞
標準
文例 · 用例
彼はいつか運命ということを考え詰めるようになった。
— 岡本かの子 『ガルスワーシーの家』 青空文庫
わが友人は何よりもまず精密に考え詰めることを旨としているだけに、手元から気を逸らされると憮然としてしまう。
— THE ADVENTURE OF THE SOLITARY CYCLIST 『自転車乗りの影』 青空文庫
この忙しい世の中に自分の鼻を睨んで考え詰めるというような人は滅多にあるまいと想像されます。
— 夢野久作 『鼻の表現』 青空文庫
この問題を考え詰めるとき、深い問題の場合にはいつでもそうであるごとく、ここでも私らは永遠な、宗教的意識のなかには入り込む。
— 倉田百三 『愛と認識との出発』 青空文庫
こういうことを、いくら古い問題だからといって、知らぬ顔をしているのはひどい、私はM氏の話に感ずるあきたらなさを考え詰める程、だんだんにある憤激と焦慮が身内に湧き上がってくるのを感ずるのであった。
— 伊藤野枝 『転機』 青空文庫
また彼の生まれつきは、こういう教えを、学校で無理に詰め込まれる知識なんぞよりも、ずっと重大な、ずっと興味深いものと見なす――いや、ゴシック風の円天井の教室での授業時間中も、たいていはこうした洞察を奥底まで感じ尽し、どこまでも考え詰めることに没頭するという風だったのである。
— TONIO KROGER 『トニオ・クレエゲル』 青空文庫
へんに考えつめると、いつも、こんな解決也。
— ――当りまえのことを当りまえに語る。 『もの思う葦』 青空文庫
まあ、考えつめると、僕があの人たちの仲間としてわずかでもお役に立ち得るのは、そんな極めて低い仕事に於いてだけだというような気がして来るのです。
— 太宰治 『惜別』 青空文庫