諷詠
ふうえい
名詞動詞-サ変動詞-他動詞
標準
poetic composition
文例 · 用例
こういうふうな立場から見れば「花鳥諷詠」とか「実相観入」とか「写生」とか「真実」とかいうようないろいろなモットーも皆一つのことのいろいろな面を言い現わす言葉のように思われて来るのである。
— 寺田寅彦 『俳句の精神』 青空文庫
その結果として諷詠者としての作者は、むしろ読者と同水準に立って、その象徴の中に含まれた作者自身を高所からながめるような形になる。
— 寺田寅彦 『俳句の精神』 青空文庫
それでこの十首より成る一群の内容は「松の葉に雨の露が玉のごとくにおいて、それがこぼれ落ちる」というだけのことを繰り返し繰り返し諷詠したものであって、連作としてはおそらく最も単純な形式に属するものであろうと思われる。
— 寺田寅彦 『連句雑俎』 青空文庫
併し注意すべきことは、さういふ句のうちで、他の景物を配することなしに單に此等の天文の季題そのものを諷詠し敍述したものは比較的に少數で佳句は猶更少ないといふことである。
— 寺田寅彦 『天文と俳句』 青空文庫
此想像が当つて居たとすれば、彼の持つ古風の諷詠が、其間に湮滅したことになるのである。
— 折口信夫 『橘曙覧評伝』 青空文庫
もう少し積極的表現のものとして、家猫の虎とならんやあけの春家猫の虎となるらんあけの春 何か時代に対する諷詠がありと云えばある様だ。
— 第一冊 植民地の巻 『百姓弥之助の話』 青空文庫
湖山は唐の白居易がその友|元微之から贈られた詩を屏風に書きつけたという風雅の故事に倣い、江戸当時の詩人の中|平生師と尊び、友として交っている諸家の吟咏一百首を屏風に録し朝夕|諷詠して挙目会心の楽しみを得たいという。
— 永井荷風 『下谷叢話』 青空文庫
当時の風潮にしたがつてアララギ調で、なかでも千樫に私淑してゐたらしいが、ちよいちよい校友会雑誌などに載るその作品は全部が全部自然|諷詠で、たえて人事にわたらなかつた。
— 神西清 『夜の鳥』 青空文庫
作例 · 標準
彼は美しい自然を諷詠することを得意としていた。
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古くから詩人たちは月を諷詠し、多くの名作を残してきた。
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この歌には、人生の喜びと悲しみが諷詠されている。
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