皺める
しわめる
動詞
標準
文例 · 用例
私共がこの位の時分にゃア、チョイとお洒落をしてサ、小色の一ツも※了だもんだけれども……」「また猥褻」 トお勢は顔を皺める。
— 二葉亭四迷 『浮雲』 青空文庫
はははは」 皺延ばしの太平楽、聞くに堪えぬというは平日の事、今宵はちと情実が有るから、お勢は顔を皺めるはさて置き、昇の顔を横眼でみながら、追蒐け引蒐けて高笑い。
— 二葉亭四迷 『浮雲』 青空文庫
妹いはば巫覡嚴らしく皺める人に説くに似て、夢といふなるいつはりを、鼻うそやぎに見て知りぬ。
— 薄田泣菫 『泣菫詩抄』 青空文庫
日頃新平民と言へば、直に顔を皺めるやうな手合にすら、蓮太郎ばかりは痛み惜まれたので、殊に其悲惨な最後が深い同情の念を起させた。
— 島崎藤村 『破戒』 青空文庫
眉根を皺めるような真似をしたと思うと、真名古の頬の上に涙のすじが伝わった。
— 久生十蘭 『魔都』 青空文庫
その水面をしわめるようにして、時々、微かに燐光が飛ぶ。
— 三好十郎 『胎内』 青空文庫