幻辞.com

漫ろに

そぞろに
副詞
1
標準
in spite of oneself
文例 · 用例
」 重蔵も漫ろに三十年|前の夢を辿って、谷川の流に映る自己の白髪頭を撫でた。
岡本綺堂 飛騨の怪談 青空文庫
眼前お春が最期を見てしより、旗野の神経|狂出し、あらぬことのみ口走りて、一月余も悩みけるが、一夜月の明かなりしに、外方に何やらむ姿ありて、旗野をおびき出すが如く、主人は居室を迷出でて、漫ろに庭をひしが、恐しき声を発して、おのれ!
泉鏡花 妖怪年代記 青空文庫
怪しい洋人の移寫したやうな字で「サムライ印」とかいふ騎馬武者の木綿織物の商標は、予をして漫ろに横濱のサムライ商會の店頭の裝飾を想起せしめた。
木下杢太郎 京阪聞見録 青空文庫
」とあてもなく漫ろに気の冴えた高調子。
泉鏡花 湯島詣 青空文庫
われ此の川蒸氣にて隅田川を上下せしこと幾回なるを知らざるが、今瑞村と共とするにつれて、十年の昔の漫ろに偲ばるるかな。
大町桂月 月の隅田川 青空文庫
所々に枯木や茅舎を点綴した冬の大原野は、漫ろにまだ見ぬ露西亜の曠野を偲ばしめる。
小樽より釧路まで 雪中行 青空文庫
私は又、同じあの病室で、脳膜炎で入院してゐた長女が、脊髄から水を取られるときの悲鳴を聞くのが厭さに、その時もこの炊事場で煙草をふかしてゐた、十年前のことが、漫ろに思ひ出されて来た。
徳田秋聲 和解 青空文庫
かう、呟やきながらレヴコーは足ばやに、例の長の低い桜樹にかこまれた、馴染の小家をめざして、心も漫ろに急いでゐた。
VECHERA NA HUTORE BLIZ DIKANIKI ディカーニカ近郷夜話 前篇 青空文庫
作例 · 標準
その光景を目にして、漫ろに涙がこぼれた。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
難しい本を読んでいたら、漫ろに眠気が襲ってきた。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
彼の真剣な眼差しに、漫ろに胸がときめいた。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
漫ろに(そぞろに) — 幻辞.com