蝠女
蝠女
名詞
標準
文例 · 用例
」「三日前に越前屋の一の倉に壇を拵へて、大膳坊と蝠女の二人、其處に籠つたきりの祈祷が始まりましたよ。
— 地中の富 『錢形平次捕物控』 青空文庫
何しろ大金だから、三日や五日では掘出せない」「――」「大膳坊と蝠女は、鳴物入りで祈り續けて居まさア、倉の中へは、誰も入れてくれず、竹矢來を結つて、側へも寄り付けやしません。
— 地中の富 『錢形平次捕物控』 青空文庫
時々大膳坊と蝠女が、息を入れに出たり、手を洗ひに出たり」「上州屋の周太郎はどうした?
— 地中の富 『錢形平次捕物控』 青空文庫
」「倉の前へ供へて聲をかけると――蝠女が出て來て、運び込みます。
— 地中の富 『錢形平次捕物控』 青空文庫
こいつは關東でも名題の、何んとか組の合印なんださうで」「大變な男だな」「こんな男の後押しぢや、大膳坊倉の中で何をやり出すか、わかりやしませんね」「ところで、もう一つ、蝠女とかいふ巫女は何をして居るんだ」「變な女だと思つたが、段々見て居ると、こいつも惡くない女ですよ。
— 地中の富 『錢形平次捕物控』 青空文庫
――二の腕から肩へかけて、左は上り龍、右は下り龍だ」「フム」「はつと思つたが、あの蝠女といふのが見張つて居て、暫らく動けやしません。
— 地中の富 『錢形平次捕物控』 青空文庫
我慢をして、ヂツと物蔭から見て居ると、大膳坊は引つ込んで、今度は蝠女の行水が始まつた」「――」「巫女でも市子でも、三十そこ/\の餅肌、惡くねえ女だ。
— 地中の富 『錢形平次捕物控』 青空文庫
「それつきりか」「話はこれから大變なんで、漸く蝠女の手を振りきつて、鹽町へ飛びましたよ。
— 地中の富 『錢形平次捕物控』 青空文庫