第一関節
だいいちかんせつ
名詞
標準
first knuckle joint
文例 · 用例
次郎兵衛はいろいろと研究したあげく、こぶしの中に親指をかくしてほかの四本の指の第一関節の背をきっちりすきまなく並べてみた。
— 太宰治 『ロマネスク』 青空文庫
このきっちり並んだ第一関節の背で自分の膝頭をとんとついてみると、こぶしは少しも痛くなくてそのかわりに膝頭のほうがあっと飛びあがるほど痛かった。
— 太宰治 『ロマネスク』 青空文庫
次郎兵衛はつぎにその第一関節の背の皮を厚く固くすることを計画した。
— 太宰治 『ロマネスク』 青空文庫
この思い出を書いている老書生の左手の薬指の第一関節が二十度ほど横に曲がってしまったのはその時代の記念である。
— 寺田寅彦 『野球時代』 青空文庫
そうして、午後の茶をのみながら、彼と研究をともにする若い学者たちに彼のしなびた左の薬指の第一関節における約二十度の屈曲を示し、「僕だってそうばかにしたものでもないよ」、そんなことをいっては皆に笑われながら、三十余年前の手製のボールのカーンとくる手ごたえを追懐しているであろう。
— 寺田寅彦 『野球時代』 青空文庫
世に蝮指というは、指を緊張して伸ばし、先端の第一関節のみ折れ曲がりて、蛇の鎌頸状を成すので、五指ことごとくそうなるを苦手といい、蛇その人を見れば怖れて動かず、自在に捕わるそうだ(『郷土研究』四の五〇二)。
— 蛇に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
そのうちに、どの指も、第一関節から先が無うなって、生姜のような手になるぞ」 その言葉で、一座は、どっと笑ったが、時次郎には、なんの意味なのか、わからなかった。
— 火野葦平 『花と龍』 青空文庫
どちらも第一関節から先を何本か切断した指の形が、不思議にはっきり、病的な幻影に似た不気味さで、源十の眼を刺した。
— 火野葦平 『花と龍』 青空文庫
作例 · 標準
寒くなると、指の第一関節が痛み始める、と彼女はこぼした。
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ボールペンを握る際に、親指の第一関節が重要だ。
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ピアニストは、指の第一関節をしっかり立てて鍵盤を叩く。
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