校書殿
きょうしょでん異読 こうしょでん
名詞
標準
pavilion housing the historical archives (in Heian Palace)
文例 · 用例
校書殿の大庭やら梨壺のあたりにすら、うさんな者が、まま見かけられたりするのだった。
— 婆娑羅帖 『私本太平記』 青空文庫
遠い校書殿から蔵人たちの控え部屋にそれは鳴るような仕掛けになっていた。
— 婆娑羅帖 『私本太平記』 青空文庫
どこでお待ちくださろうか」「ならば校書殿の廊ノ間でお待ち申しあげておる。
— 建武らくがき帖 『私本太平記』 青空文庫
そして、内裏の西北にある校書殿の廊ノ細殿の外にかかるや、ふと佇んで、 楠木は?
— 建武らくがき帖 『私本太平記』 青空文庫
それをしおに、尊氏と正成とは校書殿ノ廊を出て、「お、いつか夜更けていたとみえる」 と、二人して星を仰ぎ、「おもわず話にみがいって、みじかい時間のように思われていた。
— 建武らくがき帖 『私本太平記』 青空文庫
そして謂うところの鈴の綱は、廊の隅柱から校書殿の後ろのほうへ張られてあり、主上の御座で蔵人らを召されるときそれを引き、鈴が鳴る。
— 建武らくがき帖 『私本太平記』 青空文庫
帝以下随身みな山上に二泊の折、足利殿には一夜不慮の刺客に襲われ、そのことで翌日、内裏の校書殿にて親しくお詫び申したことがある。
— 筑紫帖 『私本太平記』 青空文庫
……思えば、二人が心の端を語りあったのはただ一度、その校書殿の夜だけでしかない」「…………」「が、その折、尊氏どのもかなりお胸の底をみせ、正成も偽らぬ自分を、おこたえしておいた。
— 筑紫帖 『私本太平記』 青空文庫