将猛
しょうたけし
名詞
標準
文例 · 用例
天よりは降りけん地よりは湧き出でけん、誠に天魔の所行なりとさしもに雄る武田の勇将猛士も恐怖の色を顕し諸軍浮足立つてぞ見えたりける」(『甲陽軍記』) 謙信は、一万三千の内旭山城に五千を残したから、精兵八千で、人数は同じであるが、不意に出られた武田勢は、最初から精神的な一撃を受けたのである。
— 菊池寛 『川中島合戦』 青空文庫
勇将猛士が非戦論である戦争が、うまく行くわけはない。
— 菊池寛 『長篠合戦』 青空文庫
だが、いかなる勇将猛士も鉄砲には敵わないのだ。
— 菊池寛 『長篠合戦』 青空文庫
たとい教育家にして志望に満ち、精神に溢れ、赤誠に富みまするも、教育事業の資本家たる諸君の助力|微りせば、あたかもこれ糧食なくして戦陣に臨むと一般で、如何なる勇将猛卒も能くその功を奏する事ができざる如く、教育事業も挙がらぬということは瞭然火を見る様であります。
— 大隈重信 『国民教育の複本位』 青空文庫
牛久保衆というのは、三州牛久保の産、山本道鬼入道を初め、大仏庄左衛門、諫早五郎など、すべて同郷の勇将猛卒で組織されている真っ黒な一隊だった。
— 吉川英治 『上杉謙信』 青空文庫
その麾下の勇将猛卒も、それぞれ武器馬具旗さし物などに、死出の派手を凝らして、数万の鷹が、餌をめがけて、いちどに信玄のこぶしから、それッと放たれたかの如く、声の怒濤を作って、 ――うわあッ……ッ。
— 第四分冊 『新書太閤記』 青空文庫
甲州の信玄は死んだといっても、彼の諸将猛兵はなお健在である。
— 第四分冊 『新書太閤記』 青空文庫
試みに、官兵衛自身が、何でそう彼が庶民に支持されているかを考えてみると、ほかの勇将猛将とちがって、藤吉郎秀吉には、さしたる武勇の聞えはなかった。
— 吉川英治 『黒田如水』 青空文庫