下郎
げろう
名詞
標準
servant
文例 · 用例
なりひらは高禄の御武家様が御忍びと言った形、半次はお供の下郎である。
— 山中貞雄 『なりひら小僧』 青空文庫
呆氣に取られて瞻るのを、優しい洋傘の影から、打傾いて流眄で、「お手紙の上書で覺えましたの……下郎は口のさがないもんですわね。
— 泉鏡太郎 『艶書』 青空文庫
」 と身振をして、時々頬摺、はてさて氣障な下郎であつた。
— 泉鏡太郎 『二た面』 青空文庫
時に猫族のもつあのすばらしい原始の本然のすがたを抹殺し、しかも猫の妙に誇張された特徴をしつかり掴んではゐるが、これは明かに彼の觀念の下郎に過ぎない。
— 萩原朔太郎 『定本青猫』 青空文庫
下郎の分ざいで、主人をにらむとは生意気千万。
— 新美南吉 『鳥右ヱ門諸国をめぐる』 青空文庫
さらに精出して、そこな下郎の周囲を捜せ。
— 太宰治 『新釈諸国噺』 青空文庫
皆の者、そこな下郎は殊勝であるぞ。
— 太宰治 『新釈諸国噺』 青空文庫
「下郎、思い知ったか。
— 太宰治 『新釈諸国噺』 青空文庫
作例 · 標準
昔の時代劇では、身分の低い男をゲロうと呼ぶ場面がよく見られた。
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彼は殿様の身の回りの世話をするゲロうだった。
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「ゲロうめ、茶を入れろ!」と上司が威圧的に命じた。
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