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袋戸

ふくろど
名詞
1
標準
paper sliding door for the cupboard of a tokonoma
文例 · 用例
しめたと思ってナイフで突き外して、中に入って、もとの通りに締めて、廊下の突き当りの袋戸から蚊帳と蒲団を出して応接間に敷いて、大の字になりながら窓際に並べてある朝顔の鉢を見ているうちに、グッスリと睡ってしまった。
夢野久作 ざんげの塔 青空文庫
彼はわなゝく手を暗の中に延ばしながら、階子段の下にある外套掛けの袋戸の把手をさぐつた。
有島武郎 An Incident 青空文庫
」下のさか道の曲れるを、二階から突切るのは河川の彎曲を直角に、港で船を扼するが如し、諸葛孔明を知らないか、とひよいと立つて件の袋戸だなの下へ潛込む。
泉鏡太郎 木菟俗見 青空文庫
――床わきの袋戸棚に、すぐに箪笥を取着けて、衣桁が立つて、――さしむかひに成るやうに、長火鉢が横に、谿河の景色を見通しに据ゑてある。
泉鏡太郎 飯坂ゆき 青空文庫
――酒は、宵の、膳の三本めの銚子が、給仕は遁げたし、一人では詰らないから、寝しなに呷ろうと思って、それにも及ばず、ぐっすり寐込んだのが、そのまま袋戸棚の上に忍ばしてある事を思い出したし、……またそうも言った。
泉鏡花 鷭狩 青空文庫
袋戸棚の障子へ、書いたもの貼っとかっしゃるのは、もの、それかね。
泉鏡花 草迷宮 青空文庫
元来この座敷は、京ごのみで、一間の床の間に傍に、高い袋戸棚が附いて、傍は直ぐに縁側の、戸棚の横が満月|形に庭に望んだ丸窓で、嵌込の戸を開けると、葉山繁山中空へ波をかさねて見えるのが、今は焼けたが故郷の家の、書院の構えにそっくりで、懐しいばかりでない。
泉鏡花 草迷宮 青空文庫
二階は八畳と六畳で、総桐の箪笥が三|棹も箝め込みになっており、押入の鴨居の上にも余地のないまでに袋戸棚が設われ、階下の抱えたちの寝起きする狭苦しさとは打って変わって住み心地よく工夫されてあった。
徳田秋声 縮図 青空文庫
作例 · 標準
袋戸を開けると、中には古い花瓶が丁寧に置かれていた。
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和室の床の間に備え付けられた袋戸は、障子と同じ紙でできていた。
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職人さんが丁寧に修繕してくれたおかげで、袋戸の開閉がスムーズになった。
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