開かす
ひらかす
動詞
標準
文例 · 用例
鼻から脳髄に香いは突き刺して、その爽かさは眼を見開かすほども強い山独活の漬ものでした。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
君が口を開かなければ細君の口を開かすより仕方がないからね」「家内は何にも知りません」 支倉は叫んだ。
— 甲賀三郎 『支倉事件』 青空文庫
)上件小身ニ一生の思ひ出とし、良林及海中の品類よきものを得バ、人をうつし万物の時を得るをよろこび、諸国浪生らを命じて是が地を開かすべしと、其余思千万ナリ。
— 慶応三年三月六日 印藤肇あて 『手紙』 青空文庫
考へなくつてもいいんだよ、ありのまゝに答へさへすれば――』 でも女の口を開かすことは出来ませんでした。
— 伊藤野枝 『ある女の裁判』 青空文庫
微速度および高速度撮影によって、花をみるみるうちに開かすこともでき、また鳥を極めてゆるやかに飛ばすこともできる。
— 中谷宇吉郎 『ディズニーの人と作品』 青空文庫
そして若い人たちに、世界を見る眼を開かすことが大切だというようなことをいわれた。
— 中谷宇吉郎 『牧野伸顕伯の思い出』 青空文庫
一民族一国民に真の文化の花をひらかすことが、ちょっとやそっとのことでできるものでないということを深く理解する機縁がこれによって与えられるならば、過去の日本の文芸と文芸家とも、国華としての誇りをもってただ今の国民から見直されるであろう。
— 風巻景次郎 『中世の文学伝統』 青空文庫
此|費幾緡の銭を費すゆゑ貧しき旅人は人の道をひらかすを待て空く時を移もあり。
— 鈴木牧之編撰 『北越雪譜』 青空文庫