等高
とうこう
名詞
標準
文例 · 用例
ここ「天地の境」五、六合目の等高線、森林を境として、山を輪切りにしたところの御中道を彷徨する私は、路の出入に随って、天に上り、地を下る、その間を、鳥と、虫と、石楠花が、永久|安棲の楽土としている。
— 小島烏水 『不尽の高根』 青空文庫
九 乱雑の美 五、六合間の等高線をゆく、御中道の大沢近くくると、にわかに婉曲してひた下りに下る。
— 小島烏水 『不尽の高根』 青空文庫
等高線ただ一本の曲折だけでもそれを筆に尽くすことはほとんど不可能であろう。
— 寺田寅彦 『地図をながめて』 青空文庫
やはり二十メートルごとぐらいの等高線を入れてあったが、それが一見してほとんどいいかげんなでたらめなものであるということがわかった。
— 寺田寅彦 『地図をながめて』 青空文庫
等高線の屈曲配布にはおのずからな方則があっていいかげんなものと正直に実測によったものとは自然に見分けができるのである。
— 寺田寅彦 『地図をながめて』 青空文庫
尊皇思想の勃興 家康、秀忠、家光と、江戸幕府三代の将軍は、朝幕問題、諸大名問題、切支丹問題、外国との通商問題、その他法制、経済、教化などに腐心してゐたが、彼等は幕府の政権の永続化を図る以外、何等高遠の理想を持つてゐなかつた。
— 菊池寛 『二千六百年史抄』 青空文庫
何等高貴なる自覚ぞ。
— 綱島梁川 『予が見神の実験』 青空文庫
もう霧は晴れて富士山をも見ることができ、眺望雄大、後方には赤石岳―聖岳―兎岳―大沢岳等高く聳えて昨日の縦走を思いては淋しささえ感ずる。
— 加藤文太郎 『単独行』 青空文庫