気にも留めず
きにもとめず
表現
標準
paying no heed to
文例 · 用例
けれども僕は桂の生活の模様から察して、三百里外の故郷へ往復することのとうてい、いうべくして行なうべからざるを思い、べつに気にも留めず、帰れたら一度帰って父母を見舞いたまえくらいの軽い挨拶をしておいた。
— 国木田独歩 『非凡なる凡人』 青空文庫
一度は母が泣き顔をしている傍で叔母が涙ぐんでいるのを見ましたが私は別に気にも留めず、ただちょっとこわいような気がしてすぐと茶の間を飛び出したことがありました。
— 国木田独歩 『女難』 青空文庫
車夫は別に気にも留めず、「へい、お待遠様。
— 泉鏡花 『貧民倶楽部』 青空文庫
しかも碌々に檀家もない寺であるから、村の者らもさのみに気にも留めずにいたが、あれから四日目の朝、近所のお鎌という婆さんが墓まいりに行って、寺内の古井戸の水を汲もうとする時、彼女は恐ろしいものを発見した。
— 十五夜御用心 『半七捕物帳』 青空文庫
例の調子と知っているから、主税は別に気にも留めず、勿論、恐入る必要も無いので、「姑に持とうと云うんじゃなし、ちっとも窮屈な事はありません。
— 泉鏡花 『婦系図』 青空文庫
でも、今迄、お民は別に気にも留めず、普通の人が手間取って手紙を出す位にしか、その京子の動作を考えて居なかった。
— ――二つの連作―― 『春』 青空文庫
私もそんなことだろうと思って、別に気にも留めずにいましたが、それから一時間も経って、女中が夕御飯のお膳を運んで来る時分になっても、夫はまだ帰って来ないのでございます。
— 岡本綺堂 『鰻に呪われた男』 青空文庫
いずれその内には判るだろうと、邦原君も深く気にも留めずにいたのであるが、その届け主は今に至るまでわからない。
— 岡本綺堂 『兜』 青空文庫
作例 · 標準
迷子の子犬がクンクン鳴いているのを気にも留めず、人々は冷淡にその横を通り過ぎていった。
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彼は背後から自分を呼び止める声が聞こえたようだったが、気にも留めず足早に歩き去った。
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窓の外で激しい雷雨が始まったのを気にも留めず、教授は黒板に向かって講義を淡々と続けた。
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