次の間
つぎのま
名詞
標準
antechamber
文例 · 用例
もう十一月も終り頃だつたが、私が女の新しき家の玄関に例のワレ物の包みを置いた時、新しき男は茶色のドテラを着て、極端に俯いて次の間で新聞を読んでゐた。
— 中原中也 『我が生活』 青空文庫
次の間の光を肩にうけて、女だけが、私を見送りに出てゐた。
— 中原中也 『我が生活』 青空文庫
一間置いて次の間で、着物の綻びを繕つてゐた祖母が通りかゝつた彼に訊ねた。
— 中原中也 『耕二のこと』 青空文庫
園さまはどうなされた今日はまだ顏が見えぬと問はれてまさかに、今までこれ/\で次の間に泣いて居られますとも言ひがたければ、少々御不加※で、然しもう宜しう御座りませうほどに、まあお茶を一つなどヽ民は其塲をつくろひぬ。
— 樋口一葉 『經つくゑ』 青空文庫
千代ちやんひどく不快でもなつたのかい福や薬を飲まして呉れないか何うした大変顔色がわろくなつて来たおばさん鳥渡と良之助が声に驚かされて次の間に祈念をこらせし母も水初穂取りに流し元へ立ちしお福も狼狽敷枕元にあつまればお千代閉ぢたる目を開らき。
— 樋口一葉 『闇桜』 青空文庫
やがて台所の片づけ物を済ました奧さんは次の間に寢かしてある子|供の様子をちよつと見てくると、また茶の間へはいつて※て、障子|近くに引きよせた電燈の下で針仕事にとりかゝつた。
— 南部修太郎 『夢』 青空文庫
蚊帳もそのままに吊ってあって、次の間の四畳半には家主と下女のお村が息を嚥むように黙って坐っていた。
— お化け師匠 『半七捕物帳』 青空文庫
半七は起って次の間へゆくと、ここは横六畳で、隅の壁添いに三尺の置床があって、帝釈様の古びた軸がかかっていた。
— お化け師匠 『半七捕物帳』 青空文庫
作例 · 標準
主人は奥の部屋で客と談笑しており、私は次の間で静かに控えていた。
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格式高い旅館に泊まったら、寝室の隣に広々とした次の間が付いていて驚いた。
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次の間で待機している間、襖越しに漏れ聞こえてくる密談に思わず耳を立てた。
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