頷
頷
名詞
標準
文例 · 用例
気紛れに、そこへ根を卸したような五葉松は、仰向けに川の方へ身を反らして、水と頷ずき合って、何か合図をしている。
— 小島烏水 『白峰山脈縦断記』 青空文庫
」 口の曲った特務曹長は、同じ訓練所出の松下に、満足げに頷ずいて見せた。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
高取は、半分頷き、半分かぶりを振った。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
」と高取は頷ずいた。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
」 中津の仲間の赫富貴は、濁った眼を細めながら、賛成するように頷いた。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
うち見には十五六と思わる、蓬なす頭髪は頸を被い、顔の長きが上に頬肉こけたれば頷の骨|尖れり。
— 国木田独歩 『源おじ』 青空文庫
僕のだまって頷くを見て、正作はさらに言葉をつぎ「だから僕は来春は東京へ出ようかと思っている」「東京へ?
— 国木田独歩 『非凡なる凡人』 青空文庫
「そんなでしたかね……」と、その詞がまだぴつたり頷けないやうな氣持で、私は武井さんの顏を見返してゐた。
— 南部修太郎 『病院の窓』 青空文庫