矯
矯
名詞
標準
文例 · 用例
僕は君に對する文壇的名聲の嫉妬からして、かかる奇矯の言を爲すものでない。
— 萩原朔太郎 『室生犀星に與ふ』 青空文庫
而も、時には偶像としての自己を壇上に置いて私達を冷かに見降さうとする矯飾的態度さへ現した。
— 南部修太郎 『猫又先生』 青空文庫
御議論がちと矯激でごわりましょう!
— 泉鏡花 『婦系図』 青空文庫
」「先生、人の娘を、嫁に呉れい、と云う方がかえって矯激ですな、考えて見ると。
— 泉鏡花 『婦系図』 青空文庫
さらにこの夜空のところどころにときどき大地の底から発せられるような奇矯な質を帯びた閃光がひらめいて、琴のかえ手のように幽毅に、世の果ての審判のように深刻に、夜景全局を刹那に地獄相に変貌せしめまた刹那にもとの歓楽相に戻す。
— 岡本かの子 『渾沌未分』 青空文庫
復一はそこからはるばる眼の下に見える谷窪の池を見下して、奇矯な勇気を奮い起した。
— 岡本かの子 『金魚撩乱』 青空文庫
この女は大川氏の猟奇癖に知ってか或いは知らずにかいつの間にか乗って仕舞って、その表皮がいつか奇矯に偽造され、文壇の見せ物になって居るに過ぎない。
— 岡本かの子 『鶴は病みき』 青空文庫
この家はその奇矯な親子兄弟の棲んでゐた家だつた。
— 岡本かの子 『過去世』 青空文庫