弐千
にせん
名詞
標準
文例 · 用例
これを三百六十五日の一年に合計すれば、金弐千壱百〇弐円四拾銭の巨額に上るにあらずや。
— 尾崎紅葉 『金色夜叉』 青空文庫
彼等は皆過去の十一箇月を虚に送りて、一秒の塵の積める弐千余円の大金を何処にか振落し、後悔の尾に立ちて今更に血眼を※き、草を分け、瓦を揆しても、その行方を尋ねんと為るにあらざるなし。
— 尾崎紅葉 『金色夜叉』 青空文庫
別段、惚れているという訳ではないけれども、あの可愛い桃割髪の娘が弐千円のお金と一所に、あの凄者らしい青年に見す見す引っ泄われて行くのを、黙って見ている訳にはドウしても行かなかった。
— 夢野久作 『芝居狂冒険』 青空文庫
(十二月七日) 十の五 レーン氏の企てた理想国の建設は、前回に述べたるがごとき経過をもって着々進行し、ついに壱万弐千円を投じて六百トンの汽船「ローヤル・ター」を買い入れ、まず第一回の移民として二百五十名の男女がレーンとともにこれに搭乗して南米に出発することになった。
— 河上肇 『貧乏物語』 青空文庫
わたくしは今まで行末のことなんか一度も考えたことがありませんから、弐千円貯金があると言われた時、実によくかせいだものだと、覚えず母の顔を見ました。
— 永井荷風 『ひかげの花』 青空文庫
正午扶桑書房主人來り新圓貳千圓および米國製食料品を贈らる。
— 永井荷風 『荷風戰後日歴 第一』 青空文庫