一段上
いちだんうえ
名詞
標準
a cut above
文例 · 用例
直接五感に触れる万象をことごとく偶然と考えないとすれば、経験が蓄積するにつれて概括抽象が行われ箇々の方則を生じ、これらの方則が蓄積すれば更に一段上層の概括が起る。
— 寺田寅彦 『物質とエネルギー』 青空文庫
「じゃあの崖を登って行って見ないか」「行けそうだな」 自分達はそこからまた一段上の丘へ向かった。
— 梶井基次郎 『路上』 青空文庫
仙人は建築が上手で、弘法大師なども初は久米様のいた寺で勉強した位である、なかなかの魔法使いだったから、雲ぐらいには乗ったろうが、洗濯女の方が魔法が一段上だったので、負けて落第生となったなどは、愛嬌と涎と一緒に滴るばかりで実に好人物だ。
— 幸田露伴 『魔法修行者』 青空文庫
従って科学上の問題に比べてむつかしさの程度が一段上にある。
— 寺田寅彦 『相対性原理側面観』 青空文庫
人より一段上の自由なものを老人は得て居るらしくはあるが、そこにゆったりと納り込んで独で楽しんでいられるほどその自由に自信と幅を持っていないらしい。
— 岡本かの子 『宝永噴火』 青空文庫
それから又一段上つて、云はば内陣ともあるべき幅一間程の細長い板の間の奥に龕がある。
— 平出修 『夜烏』 青空文庫
もっともズット以前の明治三十年頃までは、深良家の先祖代々が住んでいた巨大な母家が、雑木林の下の段の平地に残っていたが、それが現在の牛九郎爺さんの代になると、極端な労働嫌いの算盤信心で、経費が掛るといって、その一段上の雑木の中に在るタッタ三|室しかない現在の離家に移り住むようになった。
— 夢野久作 『巡査辞職』 青空文庫
考へると、退いてゆくやうでやつぱり一段上の螺旋を廻つてゐるのでは無いか。
— 北原白秋 『雀の卵』 青空文庫
作例 · 標準
昨年のチャンピオンチームの決勝戦でのパフォーマンスは、他の出場者を一段上行くものだった。
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この新型スマートフォンのカメラ技術は、現在の市場にある製品群を一段上行くものだ。
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そのシェフの伝統料理への革新的なアプローチは、彼のレストランを他店より一段上に見せている。
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彼の分析能力は、その分野のほとんどのエンジニアを一段上回っている。
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