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艶めかしい

なまめかしい
形容詞
1
標準
文例 · 用例
それはあの艶めかしい一つの情緒――春の夜に聽く横笛の音――である。
萩原朔太郎 青猫 青空文庫
艶めかしい墓場風は柳を吹いてゐますどこにこんな薄暗い墓地の景色があるのだらう。
萩原朔太郎 青猫 青空文庫
「旋律的な美」それは言葉の美しい抑揚であり、且つそれ自らが内容の鼓動である所の、最も肉感的な、限りなく艶めかしい誘惑である。
萩原朔太郎 青猫 青空文庫
かの軍隊の歩調の如く、確然明晰なる拍節を踏む定律詩は、到底この種の縹渺たる、音韻の艶めかしい黄昏曲を奏することができない。
萩原朔太郎 青猫 青空文庫
春のくる時 扇もつ若い娘ら、春の屏風の前に居て、君のしなやかな肩をすべらせ、艶めかしい曲線は足にからむ。
萩原朔太郎 宿命 青空文庫
上海に挙行された東邦大会の選手権把持者――だが、女優のNは艶めかしい嘔吐を空中に吐いた。
吉行エイスケ 飛行機から墜ちるまで 青空文庫
なにかよくはわからないが、とにかくこれは非常に艶めかしい所作であることは事実である。
梶井基次郎 交尾 青空文庫
こんなに可愛い、不思議な、艶めかしい猫の有様を私はまだ見たことがなかった。
梶井基次郎 交尾 青空文庫
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