洗浴
せんよく
名詞
標準
文例 · 用例
此随筆中「洗浴発汗」と云ふ条を書きさして、蘭軒は突然|下の如く大書した。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
しかる時は身を浄め洗浴し、乳香の烟を吸いつつ呪を誦して呪の力を復すと見ゆ。
— 蛇に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
要するに女人は、毒蛇よりも忌むべしなどいうは、今日に適せぬ愚論で、中古の天主徒が洗浴を罪悪として、某尊者は、幾年|浴に入らなんだなど特書したり、今日の耶蘇徒が禁酒とか、公娼廃止とか喋舌ると同程度の変痴気説じゃ。
— 蛇に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
日本人、上古専ら水で洗浴して身を潔めたが、香水薫香等で荘厳した事はないらしく――実は清浄の点から言えばそれがよいので、中古の欧人などは身を露わすを大罪とし、むやみに香類で垢を増すのみ。
— 馬に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
土伝に、応神帝降誕のみぎり、この井水を沸かして洗浴し参らせたりという。
— 南方熊楠 『神社合祀に関する意見』 青空文庫
不幸なる宇治山田の米友――或いは光栄ある宇治山田の米友――ここで、この暴女王と共に洗浴の施行を相つとめるか、そうでなければ、甘んじて三助の役目を任命せしめらるる運命をのがるるわけにはゆきますまい。
— 不破の関の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
いざあれにてご休息を」 導いた一亭には、酒を整え、茶を煮、洗浴の設けまでしてあった。
— 望蜀の巻 『三国志』 青空文庫