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山颪

やまおろし
名詞
1
標準
文例 · 用例
青い火さきが、堅炭を搦んで、真赤に※って、窓に沁み入る山颪はさっと冴える。
泉鏡花 眉かくしの霊 青空文庫
………ザヾツ、ぐわうと鳴つて、川波、山颪とともに吹いて來ると、ぐる/\と※る車輪の如き濃く黒ずんだ雪の渦に、くる/\と舞ひながら、ふは/\と濟まアして内へ歸つた――夢ではない。
泉鏡花 雪靈記事 青空文庫
時々どっと山颪に誘われて、物凄いような多人数の笑声がするね。
泉鏡花 縁結び 青空文庫
其の山颪里に來れば、色鳥群れて瀧を渡る。
泉鏡花 月令十二態 青空文庫
雪深くふと寂寞たる時、不思議なる笛太鼓、鼓の音あり、山颪にのつてトトンヒユーときこゆるかとすれば、忽ち颯と遠く成る。
泉鏡花 寸情風土記 青空文庫
……ザザッ、ごうと鳴って、川波、山颪とともに吹いて来ると、ぐるぐると廻る車輪のごとき濃く黒ずんだ雪の渦に、くるくると舞いながら、ふわふわと済まアして内へ帰った――夢ではない。
泉鏡花 雪霊記事 青空文庫
心持余程の大蛇と思つた、三|尺、四|尺、五|尺、四|方、一|丈余、段々と草の動くのが広がつて、傍の谷へ一|文字に颯と靡いた、果は峯も山も一|斉に揺いだ、悚毛を震つて立窘むと涼しさが身に染みて気が着くと山颪よ。
泉鏡太郎 高野聖 青空文庫
何処か、しゆつ/\と風が通る……十七「うら悲しい、心細い、可厭な声で、『お客様あゝ、』『奥様、』と呼ぶのが、山颪の風に響いて、耳へカーンと谺を返してズヽンと脳を抉る。
泉鏡太郎 神鑿 青空文庫
ウィキペディア曖昧さ回避

山颪(やまおろし) 颪 - 山から吹き下ろす風。 山颪 (下座音楽) - 風に鳴る樹木の音を表す、歌舞伎の下座音楽。 山颪 (妖怪) - 鳥山石燕の『百器徒然袋』にある妖怪。

出典: 山颪 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0