寝冷
ねれい
名詞
標準
文例 · 用例
涼しい時に虫が鳴いても、かぜを引くなよ、寝冷をするなと念じてやるのが男じゃないか。
— 泉鏡花 『みさごの鮨』 青空文庫
……寝冷をしては不可ませんよ。
— 泉鏡花 『湯島の境内』 青空文庫
「貴下、寝冷をしては不可ません。
— 泉鏡花 『草迷宮』 青空文庫
けれどもまず平穏無事に日が経ちますうち、ちょうど八月の中ごろの馬鹿に熱い日の晩でございます、長屋の者はみんな外に出て涼んでいましたが私だけは前の晩寝冷えをしたので身体の具合が悪く、宵から戸を閉めて床に就きました。
— 国木田独歩 『女難』 青空文庫
二三日前からの寝冷がとう/\本物になつたらしい、発熱、倦怠、自棄――さういつた気持がきざしてくるのをどうしようもない。
— 種田山頭火 『行乞記』 青空文庫
発熱頭痛、まだ寝冷がよくならないのである、歯がチクチクいたむ、近々また三本ほろ/\ぬけさうだ。
— 種田山頭火 『行乞記』 青空文庫
下痢で弱つた、酒のためか、寝冷のためか、それとも麦飯のためか、とにかく腹工合も悪いし、懐工合はなほさらよくないし、節食断酒の好機である、しばらくさうしよう。
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
――気候だって東京より不順に極ってるから、寝冷をして風邪を引いてはいけない。
— 夏目漱石 『坊っちゃん』 青空文庫