呉竹
くれたけ異読 クレタケ
名詞
標準
Henon bamboo (Phyllostachys nigra var. henonis)
文例 · 用例
斯くまでに師は恋しかりしかど、夢さら此人を良人と呼びて、共に他郷の地を踏まんとは、かけても思ひ寄らざりしを、行方なしや迷ひ、窓の呉竹ふる雪に心|下折れて我れも人も、罪は誠の罪に成りぬ、我が故郷を離れしも我が伯母君を捨てたりしも、此雪の日の夢ぞかし。
— 樋口一葉 『雪の日』 青空文庫
打出されたところは昔|呉竹の根岸の里今は煤だらけの東北本線の中空である。
— 寺田寅彦 『猫の穴掘り』 青空文庫
そして、庭の一|隅の呉竹の根元にころがつてゐるそれを拾ひ上げようとした刹那、一|匹の蜂の翅音にはつと手をすくめた。
— 南部修太郎 『畫家とセリセリス』 青空文庫
で、白晝の燒芋屋は、呉竹の里に物寂しい。
— 泉鏡太郎 『松の葉』 青空文庫
半井卜養という狂歌師の狂歌に、浦島が釣の竿とて呉竹の節はろくろく伸びず縮まず、というのがありまするが、呉竹の竿など余り感心出来ぬものですが、三十六節あったとかで大に節のことを褒めていまする、そんなようなものです。
— 幸田露伴 『幻談』 青空文庫
座敷の前の庭には呉竹がたくさん植えてある。
— 乙女 『源氏物語』 青空文庫
縁に近くはえた呉竹が若々しく伸びて、風に枝を動かす姿に心が惹かれて、源氏はしばらく立ちどまって、「ませのうらに根深く植ゑし竹の子のおのがよよにや生ひ別るべき その時の気持ちが想像されますよ。
— 胡蝶 『源氏物語』 青空文庫
この女は、呉竹をねり糸のように、くしゃくしゃにする位強かった。
— 菊池寛 『大力物語』 青空文庫
作例 · 標準
庭に植えた呉竹が、サラサラと音を立てて風になびいている。
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呉竹は成長しても幹が黒くならない種類で、観賞用として人気が高い。
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「呉竹の細い茎を加工して、手作りの筆の軸を作ってみたんだ」
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