燃す
もす
動詞
標準
文例 · 用例
鉄道線路の工事場で、火を燃すと、煙は下に流れる。
— ――生きる為に―― 『山谿に生くる人々』 青空文庫
蝋の継ぎ足しはあるにして、一時に燃すと翌方までの便がないので、手分けをするわけには行きません。
— 泉鏡花 『草迷宮』 青空文庫
最も身体を蓋に為て畚の魚を抱いてゞも居れば、如何に畜生に業通が有つても、まさかに骨を徹しては抜くまい、と一心に守つて居れば、沼の真中へひら/\と火を燃す、はあ、変だわ、と気が散ると、立処に鯉が失せる。
— 泉鏡太郎 『神鑿』 青空文庫
伊佐戸の町で燃す火が、赤くゆらいでゐます。
— 宮沢賢治 『種山ヶ原』 青空文庫
伊佐戸の町で燃す火が、赤くゆらいでいます。
— 宮沢賢治 『種山ヶ原』 青空文庫
雪峡宮沢賢治塵のごと小鳥なきすぎほこ杉の峡の奥よりあやしくも鳴るや み神楽いみじくも鳴るや み神楽たゞ深し天の青原雲が燃す白金環と白金の黒の窟を日天子奔せ出でたまふ
— 宮沢賢治 『雪峡』 青空文庫
宗谷〔一〕宮沢賢治まくろなる流れの岸に根株燃すゆふべのけむりこらつどひかたみに舞ひてたんぽゝの白き毛をふく丘の上のスリッパ小屋に媼ゐてむすめらに云ふかくてしも畑みな成りてあらたなる艱苦ひらくと
— 宮沢賢治 『宗谷〔一〕』 青空文庫
いのちを享楽のしめ木にかけ、いのちを消費の火に燃す支度の金だ。
— 岡本かの子 『雪』 青空文庫