目張
めばる
名詞
標準
文例 · 用例
鱚、魴身魚、目張魚、藻魚、合せて七百|籠。
— 泉鏡花 『海神別荘』 青空文庫
……手ン手が手本を控えて、節づけと目張りッこで、謡ばかり聞いている。
— 泉鏡花 『卵塔場の天女』 青空文庫
……場所を何う取違へたか、浴衣の藻魚、帶の赤魚、中には出額の目張魚などに出逢ふのみ。
— 泉鏡太郎 『深川淺景』 青空文庫
糸ほどの煙を見せてもお目ざわりとあって禁じられるくらいですから、のぞき見はいうまでもないこと、二階のある町家はもちろんこれを締めきって、節穴という節穴は残らず目張りを命ぜられるほどの手きびしさでした。
— 献上博多人形 『右門捕物帖』 青空文庫
泥斎親子の窯の火口は、当然のごとく表からどろ目張りをもってふさいであるのに、弥七郎の窯の火口は内からふさいであるのです。
— 献上博多人形 『右門捕物帖』 青空文庫
みんな虎列剌を怖ろしがって、外から雨戸を目張りしただけで消毒したらしく、家の中の品物が一つも動かしてなかったのが非常な天祐であった。
— 夢野久作 『無系統虎列剌』 青空文庫
厳重に蓋をして目張りを打つと、残った味噌と鋸屑は皆、海に投込んでしまった。
— 夢野久作 『名娼満月』 青空文庫
冬の頃から、私の家では到來物の酒の粕を壺に入れ、堅く目張りをして貯へてゐるが、あれで新しい茄子を漬けることも、ことしの夏の樂しみの一つだ。
— 島崎藤村 『短夜の頃』 青空文庫