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凝然として

ぎょうぜんとして
表現
1
標準
quietly
文例 · 用例
一つの曲目が終わって皆が拍手をするとき私は癖で大抵の場合じっとしているのだったが、この夜はことに強いられたように凝然としていた。
梶井基次郎 器楽的幻覚 青空文庫
僕は土蔵の石段に腰かけて例の如く茫然と庭の面を眺めて居ますと、夕日が斜に庭の木の間に射し込で、さなきだに静かな庭が、一増粛然して、凝然として、眺めて居ると少年心にも哀いような楽いような、所謂る春愁でしょう、そんな心持になりました。
国木田独歩 運命論者 青空文庫
「……アッ……痛いっ」 ジメジメした地面の上に横たおしにタタキ附けられた草川巡査は、暫くそのままで凝然としていた。
夢野久作 巡査辞職 青空文庫
例の如く百詩が精苦して書を讀んでも猶通ぜぬので、發憤して寢るを肯んぜず、夜は更け寒氣は甚だしく、筆硯皆凍つたのであるが、燈下に堅坐して、凝然として沈思して敢て動かなかつた。
幸田露伴 努力論 青空文庫
高山の湖水の凝然として澄めるが如きは凝る氣の象である。
幸田露伴 努力論 青空文庫
○こんな事を考へて、恰度秒針が一囘轉する程の間、私は凝然としてゐた。
石川啄木 歌のいろ/\ 青空文庫
再び凝然として水中に立っています。
岡本かの子 生々流転 青空文庫
中庭を黒く渡る風の音を聴きながら、深夜の荒涼たる部屋のなかで凝然として力のない眼を瞠いていたという。
織田作之助 青空文庫
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