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応聞

おうきき
名詞
1
標準
文例 · 用例
お父うさまにお話し下さいますなら、当人を呼びまして、ここで一応聞いてみることにいたしましょう」こう言って母親は妹娘を呼んだ。
森鴎外 安井夫人 青空文庫
しかし先へ刀を抜いた所存を、一応聞いて置きたい」と云った。
森鴎外 じいさんばあさん 青空文庫
それから鑑識課の仕事を一応聞き取った私は、やっと隣の室に這入って、熱海検事以下数名立会の上で、もう一度岩形氏の変死体を検査する段取りになった その検査の結果は大要|左の通りである。
夢野久作 暗黒公使 青空文庫
そして僕がその廻りくどい長い話を黙って一応聞いた上で、「よし行こう」と一言言った時には、彼はむしろ自分の耳を疑っているかのようにすら見えた。
大杉栄 日本脱出記 青空文庫
その知っただけのことを、またどうしてそれを知ったのか、監獄の取締上一応聞いて置きたいと言うのだ。
大杉栄 獄中記 青空文庫
でも、兵馬との碁を打つ手は休めないで、返答のみ途切れていたが、やがて、「それは一応聞えたが、それまでには及ぶまいにな。
畜生谷の巻 大菩薩峠 青空文庫
この言も一応聞いただけでは矛盾、アマノジャクのようなれども、深く詮じきたらばそのしからざることが分かる。
井上円了 おばけの正体 青空文庫
しかし、君に意見があるなら、一応聞いて置きたいものだね。
下村湖人 論語物語 青空文庫