モルヒネ中毒
モルヒネちゅうどく
名詞
標準
morphinism
文例 · 用例
だが諸君にして、もしそれを仮想し得ないとするならば、私の現実に経験した次の事実も、所詮はモルヒネ中毒に中枢を冒された一詩人の、取りとめもないデカダンスの幻覚にしか過ぎないだろう。
— 散文詩風な小説 『猫町』 青空文庫
死ぬときまった人間ならもうモルヒネ中毒の惧れもないはずだのに、あまり打たぬようにと注意するところを見れば、万に一つ治る奇蹟があるのだろうかと、寺田は希望を捨てず、日頃けちくさい男だのに新聞広告で見た高価な短波|治療機を取り寄せたり、枇杷の葉療法の機械を神戸まで買いに行ったりした。
— 織田作之助 『競馬』 青空文庫
死ぬときまった人間ならもうモルヒネ中毒の惧れもないはずだのに、あまり打たぬようにと注意するところを見れば、万に一つ治る奇蹟があるのだろうかと、寺田は希望を捨てず、日頃けちくさい男だのに新聞広告で見た高価な短波治療機を取り寄せたり、枇杷の葉療法の機械を神戸まで買いに行ったりした。
— 織田作之助 『競馬』 青空文庫
妾が気のついた時のあの人の表情は、妾と妾の新しい、恋人の谷村とを舞台で見たための苦しみと、モルヒネ中毒による苦しみとのためだったのです。
— 平林初之輔 『華やかな罪過』 青空文庫
眼をつぶせば、あの恐しいモルヒネ中毒さえなおるのですもの、ニコチン中毒ぐらいは訳もなくなおると思うのです」 彼は背筋にひやりとするような感じを起した。
— 小酒井不木 『按摩』 青空文庫
実は私の眼も、むかしは一人前に見えたんですが、ふとしたことからモルヒネ中毒にかかって、あげくの果に、眼をつぶすことになりましたが、眼が見えなくなると、不思議にもモルヒネ中毒はけろりとなおりましたよ」「ふむ、妙な話だなあ。
— 小酒井不木 『按摩』 青空文庫
それも普通のモルヒネ中毒とはちがって、モルヒネが身体の中へはいって行くときの痛みが恋しくて恋しくてならぬようになったんです。
— 小酒井不木 『按摩』 青空文庫
ですから旦那、モルヒネ中毒は、眼をつぶせばなおると私は今でも思って居るのです……」 じっと聞いて居た彼は全身にはげしい寒さを感じた。
— 小酒井不木 『按摩』 青空文庫
作例 · 標準
彼は長年のモルヒネ中毒で、健康を著しく損なっていた。
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モルヒネ中毒からの回復には、専門的な治療と強い意志が必要だ。
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彼の小説は、モルヒネ中毒に苦しむ人々の悲劇を描いている。
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