生植
せいしょく
名詞
標準
文例 · 用例
崖下の田圃路で南蛮ぎせるという寄生植物を沢山採集した。
— 寺田寅彦 『震災日記より』 青空文庫
一年生植物でも荳科茄子科植物の如きが連作を忌むのは、明らかに同一系統の者の永く同一状態を繰返すの不利を證して居ると云つても宜い。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
一年生植物でもマメ科やナス科の植物が連作を嫌うのは、明らかに同じ系統のものが永く同じ状態を繰返すことの不利を証明していると云ってもよい。
— 幸田露伴 『努力論(現代訳)』 青空文庫
他の草木の根を覆えし、枝葉を枯らして自分のこやしにして終う一方、巻付いて来る蔦蔓から、皮肉に食い込んで来る寄生植物までも引き受けて、共々に盛んに芽を吹き、枝を延ばし、花を咲かせ、実を結んで、大得意になっておる鼻がそれであります。
— 夢野久作 『鼻の表現』 青空文庫
私の、さつぱりと捗らない創作の仕事にやがて引用される筈の、このあたりの野生植物の蒐集に関して妻は久しい前から標本をつくつてゐた。
— 牧野信一 『バラルダ物語』 青空文庫
ローラは、ウヰルソン先生にデヂケートする目的で、このあたりの野生植物やら昆虫類の標本を作ることを主な仕事としてゐた。
— 牧野信一 『南風譜』 青空文庫
僕には見えないが、おそらく原始的な微生植物も、ここをわが世とばかりに活動して繁茂しているのであろう。
— 海野十三 『海底都市』 青空文庫
紙とは云ってもその紙は、埃及古代の人々が、水生植物から製したという、パピラスという紙であった。
— 国枝史郎 『木乃伊の耳飾』 青空文庫