泥鰌鍋
どじょうなべ
名詞
標準
文例 · 用例
そうして、おとといの午には近所のうなぎ屋に一人前の泥鰌鍋をあつらえた。
— 帯取りの池 『半七捕物帳』 青空文庫
ところで、客がその奥座敷へ通つて、うなぎの蒲焼や泥鰌鍋をあつらへた時には、かのすつぽん共は平気で遊んでゐるが、もし泥亀をあつらへると、彼等はたちまちに水のなかへ飛び込んでしまふ。
— 岡本綺堂 『魚妖』 青空文庫
泥鰌鍋のほかに駕籠宿もやっているので、奥まった半座敷には、駕籠舁の若い者がいつも十人二十人とごろっちゃらしている。
— 初春狸合戦 『顎十郎捕物帳』 青空文庫
一人旅風が鳴る白い空だ冬のステキに冷たい海だ狂人だつてキリキリ舞ひをして目の覚めさうな大海原だ四国まで一本筋の航路だ毛布が二十銭お菓子が十銭三等客室はくたばかりかけたどぜう鍋のやうにものすごいフツトウだしぶきだ雨のやうなしぶきだみはるかす白い空を眺め十一銭在中の財布を握つてゐた。
— 蒼馬を見たり 『蒼馬を見たり』 青空文庫