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一渡り

ひとわたり
名詞副詞
1
標準
generally
文例 · 用例
拙く長々と喋舌り立てられた、偶に滑らかに出た一節の後では、面を上げて教師達を一渡り見廻した。
中原中也 校長 青空文庫
彼は、立ち上って、三つばかり先のベンチへ行って、横目で、一渡り待合室を見廻した。
葉山嘉樹 乳色の靄 青空文庫
十五日がこの村の祭で明日は宵祭という訣故、野の仕事も今日一渡り極りをつけねばならぬ所から、家中手分けをして野へ出ることになった。
伊藤左千夫 野菊の墓 青空文庫
ドングリばかりで……」 とみんなの顔を一渡り見られた。
夢野久作 あやかしの鼓 青空文庫
未亡人は無言のまま四ツの鼓を一渡り見まわしたが、やがてその中の一つにジッと眼を注いだ――と思うとその頬の色は見る見る白く血の気が失せて、唇の色までなくなったように見えた。
夢野久作 あやかしの鼓 青空文庫
ただ、この頃、製糖会社の株をシコタマ背負い込んでいる叔父がどんな顔をするだろうと思いながら、そんな株の暴落した数字を心持ち大きく書いて示すと、叔父はいつもの通りに一渡り見まわしながら、何喰わぬ顔をしてゴクリと唾を飲み込んだ。
夢野久作 鉄鎚 青空文庫
眼界|濶然として目黒に豁け、大崎に伸び、伊皿子かけて一渡り麻布を望む。
泉鏡花 白金之絵図 青空文庫
私は一渡り前後左右を見まわすと、その廊下の突当りに向って突進した。
夢野久作 冥土行進曲 青空文庫
作例 · 標準
この地域では、台風の季節になると一渡り被害が出る。
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会議では、まず議題を一渡り確認しましょう。
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彼の話は一渡り興味深かったが、具体的な解決策は示されなかった。
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