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物恐ろしい

ものおそろしい
形容詞
1
標準
文例 · 用例
海岸は心騷がしく、山の中は物恐ろしい
寺田寅彦 寫生紀行 青空文庫
物恐ろしい戦場が現われる。
寺田寅彦 ある幻想曲の序 青空文庫
海岸は心騒がしく、山の中は物恐ろしい
寺田寅彦 写生紀行 青空文庫
そうかと思うと、たとえばはげしい颶風があれている最中に、雨戸を少しあけて、物恐ろしい空いっぱいに樹幹の揺れ動き枝葉のちぎれ飛ぶ光景を見ている時、突然に笑いが込みあげて来る。
寺田寅彦 笑い 青空文庫
冬になるとよく北の山に山火事があって、夜になるとそれが美しくまた物恐ろしい童話詩的な雰囲気を田園のやみにみなぎらせるのであった。
寺田寅彦 自由画稿 青空文庫
而して暑さに蒸れ切った空気と、夜よりも暗い暗闇とは、物恐ろしい仮睡に総ての人を誘うのである。
有島武郎 かんかん虫 青空文庫
故郷の家の傾斜の急な高い茅葺屋根から、三尺餘も積んだ雪のかたまりがドーツと轟然とした地響を立てて頽れ落ちる物恐ろしい光景が、そして子供が下敷になつた怖ろしい幻影に取つちめられて、無意識に叫び聲をあげた。
嘉村礒多 崖の下 青空文庫
しかし瞬間に彼の一団は、輝かしい日の光の圏内から消えて、暗い寂しい物恐ろしい、森林の奥へ消え込んだ。
国枝史郎 生死卍巴 青空文庫
物恐ろしい(ものおそろしい) — 幻辞.com