こぼれ落ちる
こぼれおちる
動詞-一段動詞-自動詞
標準
to spill over and fall
文例 · 用例
ひつくりかへつたまま、つまり、腹を上にしたまま泳いで、さうして浦島は龜の甲羅にくつついて、宙返りを半分しかけたやうな形で、けれどもこぼれ落ちる事もなく、さかさにすつと龜と共に上の方へ進行するやうな、まことに妙な錯覺を感じたのである。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
それがちょっとつま楊枝の先でさわってもすぐこぼれ落ちるほど柔らかい海綿状の集塊となって心核の表面に付着し被覆しているのである。
— 寺田寅彦 『小爆発二件』 青空文庫
海岸に売店一つなく、太平洋の真中から吹いて来る無垢の潮風がいきなり松林に吹き込んでこぼれ落ちる針葉の雨に山蟻を驚かせていた。
— 寺田寅彦 『海水浴』 青空文庫
それでこの十首より成る一群の内容は「松の葉に雨の露が玉のごとくにおいて、それがこぼれ落ちる」というだけのことを繰り返し繰り返し諷詠したものであって、連作としてはおそらく最も単純な形式に属するものであろうと思われる。
— 寺田寅彦 『連句雑俎』 青空文庫
けれども彼は、思い掛けぬ私の万歳にこぼれ落ちるような喜びを雨に濡れた顔一杯泛べた。
— 織田作之助 『面会』 青空文庫
ひつくりかへつたまま、つまり、腹を上にしたまま泳いで、さうして浦島は亀の甲羅にくつついて、宙返りを半分しかけたやうな形で、けれどもこぼれ落ちる事もなく、さかさにすつと亀と共に上の方へ進行するやうな、まことに妙な錯覚を感じたのである。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
こぼれ落ちるものは頭垢と涙。
— 北原白秋 『観相の秋』 青空文庫
こぼれ落ちるものは頭垢と涙、湧きいづるものは、泉、乳、虱、接吻のあとの噎、紅き薔薇の虫、白蟻。
— 北原白秋 『第二真珠抄』 青空文庫
作例 · 標準
急いで歩いていると、持っていたスープが cup (カップ) から spill over and fall (こぼれ落ちる) そうになった。
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満杯のバケツを運んでいると、歩いているうちに水が spill over and fall (こぼれ落ちる) ことがある。
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台車から転げ落ちた荷物が、地面に spill over and fall (こぼれ落ちる) ように散らばった。
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