狂言師
きょうげんし
名詞
標準
kyogen performer
文例 · 用例
故郷の市場の雑貨店で、これを扱うものがあって、私の祖父――地方の狂言師が食うにこまって、手内職にすいた出来上がりのこの網を、使で持って行ったのを思い出して――もう国に帰ろうか――また涙が出る。
— 泉鏡花 『木の子説法』 青空文庫
ここに老人が呟いた、大沼勘六、その名を聞け、彼は名取の狂言師、鷺流当代の家元である。
— 泉鏡花 『白金之絵図』 青空文庫
」「いや、それに就いて罷出ました……無面目に、お家を窺い、御叱を蒙ったで、恐縮いたすにつけても、前後|申後れましてござるが、老人は下谷|御徒士町に借宅します、萩原与五郎と申して未熟な狂言師でござる。
— 泉鏡花 『白金之絵図』 青空文庫
その狂言師のお前さんが、内の娘に三光町の地図で道を教えてもらったとこう云うのだ。
— 泉鏡花 『白金之絵図』 青空文庫
若い官女がお局さま附の権威を主張するような、狂言師が世間の辞儀を述べるような、あでやかでつんとして、呆けた上品さで――この蕋は伸び上ってまいります。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
家元は、そんな事を考え得ない内弟子、囃方、狂言師、素人弟子の中心に立って、敢然としてこの精神を支持し宣揚して行かねばならぬ。
— 夢野久作 『能とは何か』 青空文庫
が、順番が近づいたので、自分達は衣装を変へて余興場の後で出番を待つて居ると、運の悪い時は仕方のないもので、自分達の「鎌腹」の前は、外から招いた本職の狂言師の狂言であつたには駭いた。
— 菊池寛 『学生時代の久米正雄』 青空文庫
江戸時代の御狂言師の娘だとかいうことで、維新以後は両国の薩摩座に出勤し、それから方々を流れ渡って、下谷佐竹ヶ原の浄瑠璃座にしばらく出勤しているうちに、だんだんその伎倆が世間に認められて、粂八の名が新聞紙上にもときどき現われるようになったのである。
— 岡本綺堂 『明治劇談 ランプの下にて』 青空文庫
作例 · 標準
あの能の公演では、有名な狂言師が軽快な語りで観客を魅了した。
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彼は長年、狂言師として舞台に立ち、その芸を磨き続けている。
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「今日の狂言師は、アドリブの使い方が抜群だったね!」と、終演後、観客が興奮気味に話していた。
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狂言師の家系に生まれ、幼い頃から伝統芸能に親しんできた。
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