舫う
もやう
動詞-五段-ウ行
標準
to moor (a boat)
文例 · 用例
湯田競馬、追加一句・勝つてまぶしく空へ呼吸してゐる・誰も来てはくれないほほけたんぽぽ・爆音はとほくかすんで飛行機・ふるさとの学校のからたちの花・ここに舫うておしめを干して初夏の風・晴れて帆柱の小さな鯉のぼり・暮れてなほ何かたたく音が、雨がちかい・ひとりたがやせばうたふなり(ナ) 四月廿四日 晴。
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
桟橋なぞというものはともかくとしても、そこには小舟を舫う棒杭一つ打ってあるでもなく、無人の浜辺には、ただ颯々と風に吹かれて五、六本の椰子の木が、淋しく梢の葉を鳴らしているばかり、第一小舟すらないのであった。
— 橘外男 『ウニデス潮流の彼方』 青空文庫
」 楢夫もやうやく泣きじゃくるだけになりました。
— 宮沢賢治 『ひかりの素足』 青空文庫
鉄線蓮 てつせんは、詩にも歌にも遺れられて、物のもやうにのみ用ゐらるゝものなるが、詩歌に採らるべきおもむき無きものにはあらじ。
— 幸田露伴 『花のいろ/\』 青空文庫
日が一ぱいに射して絨緞の花のもやうが燃えるやうに見えました。
— 宮沢賢治 『黒ぶだう』 青空文庫
」「ところが早くも鳥類のこのもやうを見てとんびが染屋を出しました。
— 宮沢賢治 『林の底』 青空文庫
これで娘もやうやく得心したので、親たちも町役人共もほつとした。
— 岡本綺堂 『梟娘の話』 青空文庫
戀をうしなひし頼家は、こゝに新しき戀を得て、心の痛みもやうやく癒えた。
— 岡本綺堂 『修禪寺物語』 青空文庫
作例 · 標準
漁を終えた船が次々と港に戻り、静かに岸壁に舫われた。
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ヨットを桟橋に舫った後、私たちはクラブハウスで一息ついた。
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小さなボートを大きな船の脇に舫って、荷物の積み込みを開始した。
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