緑花
みどりばな
名詞
標準
文例 · 用例
柳は緑花は紅流の死に方であります。
— 夏目漱石 『創作家の態度』 青空文庫
禅家では柳は緑花は紅と云う。
— 夏目漱石 『虞美人草』 青空文庫
そこから日本女の室まで七十二段、黒・赤・緑花模様の粗末な絨毯がうねくり登っている。
— 宮本百合子 『モスクワ印象記』 青空文庫
「拙者も一人旅、御同行ねがいたい」「いずれへおいであるな」「京都まで」「いかさま」「柳緑花紅」の札の辻を、逢坂山をあとにして、きわめて人通りの乏しい追分の道を、これだけの挨拶で、両人は口を結んだまま、竜之助の方が一足先で、高屐の武士はややあとから、進み行くこと数町。
— 壬生と島原の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
「奴茶屋はドコになりますか、柳緑花紅の札の辻はどちらですか」 この質問はナンセンスでした。
— 京の夢おう坂の夢の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
やがて程遠からぬ追分まで来ると、例の「柳緑花紅」の道しるべの前で、前後のあんぽつだけが乗物をとどめ、まんなかの四ツ手は先をきって、静かに打たせて行きます。
— 京の夢おう坂の夢の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
机竜之助は、「柳緑花紅」の石に腰打ちかけて、腰なる煙草入を取り出して、燧石をカチカチ、一ぷくの煙草をのみ出しました。
— 京の夢おう坂の夢の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
しかもその前面には、たえず「柳緑花紅」の石ぶみが並び進んで離れない。
— 京の夢おう坂の夢の巻 『大菩薩峠』 青空文庫