牢固
ろうこ
形容詞-たる副詞-と
標準
firm
文例 · 用例
なぜ、そのような冒険を思いついたか、或いは少年航空雑誌で何か読んで強烈な感激を味ったのか、はっきりしないが、とにかく、チベットへ行くのだという希望だけは牢固として抜くべからざるものがあった。
— 太宰治 『花火』 青空文庫
吾人は完全なる努力の充実を全うせんがために、吾人の民族的理想の基礎を牢固ならしめむがために、勝てる者の天与の権威を、大胆に、赤裸々に、充分に発揮せしめざるべからず。
— 石川啄木 『閑天地』 青空文庫
そしてワトソン君、――あとはもうこの問題の解決の、牢固たる足がかりを得るまでは、何にも云わないことにするよ」 私たちは、あの娘さんから、月曜日の午前九時五十分の汽車で、ウォーターローの停車場を発って行くときかされていたので、私は早く出かけて、午前九時十三分の汽車に乗った。
— コナン・ドイル 『自転車嬢の危難』 青空文庫
牢固たる精神ありて戦敗はかえって善き刺激となりて不幸の民を興します。
— 信仰と樹木とをもって国を救いし話 『デンマルク国の話』 青空文庫
儒家では不可測の「命」が有るとする、墨家ではそんな不明なものは無いとして、牢固なる信念に立ち、天志を奉じて努力勤勞すれば可なりとしてゐる。
— 幸田露伴 『墨子』 青空文庫
いつも文学を文壇の習慣と結びつけなければ生棲出来ぬ因循さが、自然主義以来牢固として脱けず、テーマがあってもモチーヴがなければ仕事は出来ぬという完成にまで達するに到った。
— 横光利一 『スフィンクス(覚書)』 青空文庫
「いつも文学を文壇の習慣と結びつけなければ棲息出来ぬ因循さが、自然主義以来牢固として脱けず、テーマがあってもモチーフがなければ仕事は出来ぬという完成にまで達するに到った。
— ――『現代文学論』にふれて―― 『作家に語りかける言葉』 青空文庫
だが、高台の上に立つ、大きな病院の建物は、牢固な壁や整った窓が下界の雨をすっかり遮っていた。
— 原民喜 『秋日記』 青空文庫
作例 · 標準
彼らの友情は、どんな困難にも揺るがない牢固たるものだった。
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長年の経験によって築かれた彼の信念は、牢固として動かしがたい。
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その城壁は、敵のいかなる攻撃も寄せ付けないほど牢固に作られていた。
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