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料峭

りょうしょう
形容動詞
1
標準
文例 · 用例
馬返しより太郎坊まで、羊歯の小自由国や、蘚苔の小王国を保護して、樅落葉松の純林、戟を揃へて隣々相立てるあり、これありて裾野の柔美式なる色相図に、剛健なる鉄銹色を点し、無敵の冬をも呵して、一路空山|料峭の天に向ひて立つものあるなり。
――明治三十六年八月七日御殿場口にて観察―― 霧の不二、月の不二 青空文庫
春寒料峭ともいぶきか。
種田山頭火 松山日記 青空文庫
遙なる頭の上に見上げる空は、枝の爲に遮られて、手の平程の奧に料峭たる星の影がきらりと光を放つた時、余は車を降りながら、元來何處へ寢るのだらうと考へた。
夏目漱石 京に着ける夕 青空文庫
遥なる頭の上に見上げる空は、枝のために遮られて、手の平ほどの奥に料峭たる星の影がきらりと光を放った時、余は車を降りながら、元来どこへ寝るのだろうと考えた。
夏目漱石 京に着ける夕 青空文庫
さるに、梅花の頃は、春寒料峭たり。
大町桂月 久地の梅林 青空文庫
暁窓、春寒料峭を覚ゆ。
井上円了 南半球五万哩 青空文庫
船衝碧浪向南端、雲宿亜然州角巒、日左北天光不遍、春風料峭昼猶寒。
井上円了 南半球五万哩 青空文庫
」〔五十|纔カニ過ギテ鬢已ニ華/悠悠心迹残涯ヲ送ル/詩夢ノ春草ヲ尋フコト無カル可ケンヤ/未ダ朝衫ヲシテ酒家ニ付セ使メズ/老後功名古暦ノ如シ/酔来顔色唐花ノ似シ/東風料峭トシテ天街遠ク/疾ヲ力シテ還タ下沢車ニ登ル〕」云々としてある。
永井荷風 下谷叢話 青空文庫
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