角通
かくつう
名詞
標準
expert
文例 · 用例
」「…………」 三条通りの角をカーブしたジープが、みるみる河原町の六角通り方に小さくなって行くのを見送っていると、「もう、渡れる。
— 織田作之助 『土曜夫人』 青空文庫
救世軍の木藤大尉と云うのは一向知らない人なので、神戸牧師は暫く名刺を見詰めていたが、支倉の事に就てと云われると、会わない訳にも行かないので、兎に角通すように妻に命じた。
— 甲賀三郎 『支倉事件』 青空文庫
と思ふと又、木節の隣には、誰の眼にもそれと知れる、大兵肥満の晋子其角が、紬の角通しの懐を鷹揚にふくらませて、憲法小紋の肩をそば立てた、ものごしの凛々しい去来と一しよに、ぢつと師匠の容態を窺つてゐる。
— 芥川龍之介 『枯野抄』 青空文庫
しかし数の方からは何と云っても病院の方が多く、そこから白いシーツなどがヒラヒラと乾されているのが、兎角通行人の目につきやすく、病院街と呼ばれることになったらしい。
— 海野十三 『空襲葬送曲』 青空文庫
なに、あゝ云つても、お前さんたちの願ひは、兎に角通じてゐるわけだ。
— 岸田國士 『新年狂騒曲』 青空文庫
しかし、信州|伊那の谷あたりだけでも、過ぐる年の密勅事件に関係して自ら毒薬を仰いだもの、元治年代の長州志士らと運命を共にしたもの、京都六角通りの牢屋に囚われの身となっていたものなぞは数え切れないほどある。
— 第二部上 『夜明け前』 青空文庫
そこで折角通り蒐ったが行き過ぎようとした。
— 川田功 『偽刑事』 青空文庫
結論は賛否ハッキリ出来る場合が勿論極めて多いわけだが、その結論まで行く迂余曲折が論文の生命で、そうでなければ折角通過した地点も容易に失われねばならぬだろう。
— 戸坂潤 『読書法』 青空文庫
作例 · 標準
彼は古美術の世界では名の知られた角通だ。
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あの店の主人は日本酒の角通で、どんな質問にも的確に答えてくれる。
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自称「ラーメン角通」の友人が、新しくできた店に誘ってくれた。
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