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薬力

やくりき
名詞
1
標準
文例 · 用例
雨声が激しくなると、びくりとするが、その神経の脅えは薬力に和められて、かえって、すぐその後は眠気を深めさせる。
岡本かの子 金魚撩乱 青空文庫
ようやく薬力が薄らいで、復一が起き上れたのは、明け方近くだった。
岡本かの子 金魚撩乱 青空文庫
蝮は興奮の薬力ある物か。
蛇に関する民俗と伝説 十二支考 青空文庫
人が着物着更えてるのに、不躾千万だね」     六 医者が今日日の暮までがどうもと小首をひねった危篤の新造は、注射の薬力に辛くも一縷の死命を支えている。
小栗風葉 深川女房 青空文庫
研究の結果によると全く温度の加減にあるので温泉の薬力ではない。
春の巻 食道楽 青空文庫
しかるに親類のうちより、この病体に妙を得し医師を伴いきたり、この薬力にてしあわせにだんだんと平癒して、今は常体のとおり全快せしかば、両親のよろこび、とびたつばかり。
井上円了 迷信と宗教 青空文庫
貪食を爲しては胃病を患ひ、藥力を假りて病を癒しては、復貪食して病みつゝ、永く自己の胃弱を歎じて恨むが如き人も世には甚だ少くは無い。
幸田露伴 努力論 青空文庫
此孱弱い、幼稚い蕚の裡に毒も宿れば藥力もある、嗅いでは身體中を慰むれども、嘗むるときは心臟と共に五|官を殺す。
ROMEO AND JULIET ロミオとヂュリエット 青空文庫