饒多
饒多
名詞
標準
文例 · 用例
大原も土産物の饒多なるに一驚し「小山君、君はこんなに色々の物を買込んでどうするつもりだ」小山「これには少し理由がある。
— 春の巻 『食道楽』 青空文庫
それには、数えきれないほどさまざまな終焉の場合と、それについての饒多な実例とが挙げられてあった。
— 相馬泰三 『田舎医師の子』 青空文庫
真面目ではあるがしかし無選択な思想のおもむくがままに、ごたごたと饒多に書きちらす癖のある、彼の生来の傾向は、なるべくわずかな時間になるべく多く仕上げるのを余儀なくされることに、その矯正物を見出した。
— JEAN CHRISTOPHE 『ジャン・クリストフ』 青空文庫
欲求我等は、やわらかなる臥床に寝んことを希い、美食に飽きんことを希い、贅沢なる居室に居らんことを希う者に非ず、ただ我等の飢を満たさしめよ、我等自ら作りたる米を食わしめよ、その宏荘なる蔵に蓄積せる、饒多なる米を食わしめよ。
— 西村陽吉 『遥かなる憧憬』 青空文庫