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捨犬

捨犬
名詞
1
標準
文例 · 用例
私は恩を売る気はもうとうないけれども、少しは私たちにも何か楽しみを与えてくれてもよさそうに思われるのであるが、やはり捨犬はだめなものである。
―伊馬鵜平君に与える― 畜犬談 青空文庫
死霊の祟りということもあるからね」「もともと、捨犬だったんですもの」家内も、少し不安になった様子である。
―伊馬鵜平君に与える― 畜犬談 青空文庫
みぞの中を鼬のように身をかがめて走ったり、藪の中を捨犬のようにかきわけたりしていった。
新美南吉 おじいさんのランプ 青空文庫
元旦の捨犬が鳴きやめない 売れ残つた葉ぼたん畑のお降り・水仙いちりんのお正月です・ひとり煮てひとり食べるお雑煮 一月二日 曇后晴、風、人、――お正月らしい場景となつた。
三八九日記 行乞記 青空文庫
ペットはモオリスさんの捨犬で、いつも、モオリスさんの別莊のポーチで暮らしている。
林芙美子 美しい犬 青空文庫
佐々が言つた通りの、弱々しい人の良さそうな男で、ショボショボと捨犬のような眼附きをしている。
三好十郎 肌の匂い 青空文庫
獣医はメリーが捨犬でこないだ私に拾われたばかりだと聞くと、念のため狂犬病の予防注射をして置こう、飼犬の登録申請をする場合にも、その証明書が必要でもあるからと云った。
小山清 犬の生活 青空文庫