主治
しゅじ
名詞
標準
文例 · 用例
当区内の鵞口瘡は此六日を以て悉皆主治したとの話をした十二日 午前警視庁の巡回獣医来る 健康診断のためである。
— 伊藤左千夫 『牛舎の日記』 青空文庫
本田家の当主は、家族の者と主治医とに守られて、陶製のもののように、何も考えることも感じることも出来なくなった頭を、氷枕と氷嚢との間に挟んでいた。
— 葉山嘉樹 『乳色の靄』 青空文庫
香川さんというのは、母の主治医である。
— 太宰治 『正義と微笑』 青空文庫
御近所のおじさん、朝日タクシイの若旦那、それから主治医の香川さん。
— 太宰治 『正義と微笑』 青空文庫
のぼせて、頭ばっかり赫々と、するもんだで、小春さんのいい人で、色男がるくせに、頭髪さ、すべりと一分刈にしている処で、治兵衛坊主、坊主治兵衛だ、なあ、旦那。
— 泉鏡花 『みさごの鮨』 青空文庫
その時分、三才だった健坊と云うのが、梅雨あけ頃から咳が出て、塩梅が悪いんで、大した容体でもないが、海岸へ転地が可い、場所は、と云って此地を、その主治医が指定したというもんです。
— 泉鏡花 『沼夫人』 青空文庫
大町人の娘が、恋煩いをして、主治医が診察に見えたという有様。
— 泉鏡花 『式部小路』 青空文庫
私がホイットニの主治医なのであり、それゆえに私ならば言うことも聴いてくれよう。
— THE MAN WITH THE TWISTED LIP 『唇のねじれた男』 青空文庫