絹綿
きぬわた
名詞
標準
silk floss
文例 · 用例
玄関に上りこむなり荷をひろげて、山繭の屑糸からとれた丈夫な絹綿だと云い、足でふんづけたり手綱によじってみせたりして、「これこの通り!
— 矢田津世子 『鴻ノ巣女房』 青空文庫
この綿は、真綿(絹綿)という説と棉(木綿・もめん綿)という説とあるが、これは真綿の方であろう。
— 斎藤茂吉 『万葉秀歌』 青空文庫
なお此処に、「富人の家の子等の着る身無み腐し棄つらむ絹綿らはも」(巻五・九〇〇)、「麁妙の布衣をだに着せ難に斯くや歎かむ為むすべを無み」(同・九〇一)という歌もあるが、これも具体的でおもしろい。
— 斎藤茂吉 『万葉秀歌』 青空文庫
この歌の「絹綿」は原文「※綿」で、真綿の意であろうが、当時筑紫の真綿の珍重されたこと、また名産地であったことは沙弥満誓の歌のところで既に云ったとおりである。
— 斎藤茂吉 『万葉秀歌』 青空文庫
勿論、絹綿であらう。
— 折口信夫 『はちまきの話』 青空文庫
それは彼の地における我が移民の活動に見ても、また人絹綿糸などで日本が英米を圧する勢いにあるのを見ても、すでに日本人の優秀さは充分立証されているのである。
— ――所信と体験―― 『一商人として』 青空文庫
始めは絹綿であったが後には木綿となった、連音となったのでハタが木綿となってキハタ、キワタルと転じた、ワタとハタは同名である。
— 高楠順次郎 『東洋文化史における仏教の地位』 青空文庫
多くは木綿であるが、時として絹綿併用せられ、また絹ばかりのも織る。
— 柳宗悦 『工藝の道』 青空文庫
作例 · 標準
この掛け布団は、上質な絹綿をたっぷり使っているので、冬でも一枚でとても暖かい。
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母は古い着物から絹綿を取り出して、手作りの人形の詰め物として再利用していた。
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赤ちゃんの肌着は、絹綿のように柔らかく、肌触りの良い素材を選んであげたい。
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この座布団は中身が絹綿だから、長時間座っていてもへたりにくく、座り心地が良いんだ。
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