寧日
ねいじつ
名詞
標準
peaceful day
文例 · 用例
何年の間殆ど寧日なき戰ひを續けて來て、何時となく痩せ且つ疲れた予の身體と心とは、今安らかに眞白な寢臺の上に載つてゐる。
— 石川啄木 『郁雨に與ふ』 青空文庫
御督促にあづかるまでもなく「R村々歌」に就きましては小生夢にも忘るゝことなく出京以来もその構想に寧日なき有様にて没頭いたして居ります。
— 牧野信一 『附「歌へる日まで」』 青空文庫
爾来十余年、私は学生時代の不勉強を後悔して、あちこちの田舎にかくれながら、心象の苦悶と放浪性を古典書の翻読や創作の机上に求めて寧日もなき有様であるが、不図疑惑の想ひに駆られて空を見あげる度に、空一杯の大文字で屡々「文学とは何ぞや」と掲示するのであるが、相変らずその答案の冒頭の一句さへ浮ばぬのである。
— 牧野信一 『文学とは何ぞや』 青空文庫
彼は謹厳実直の郷士で、一滴の酒も嗜むことなく夙に竜巻村小字界隈の風教改革運動に東奔西走して寧日もなき人であります。
— 牧野信一 『月あかり』 青空文庫
彼の大洪水の時に當つて、大禹が水行陸行、奔走寧日無く、營として身を碎き心を勞したところは、殆ど其の形儀の標的であるとするのである。
— 幸田露伴 『墨子』 青空文庫
沼南はまた晩年を風紀の廓清に捧げて東奔西走廃娼禁酒を侃々するに寧日なかった。
— 内田魯庵 『三十年前の島田沼南』 青空文庫
で私は、その構想に寧日なき有様です。
— 牧野信一 『歌へる日まで』 青空文庫
競馬の季節が近づくと、村中の人々は一切の野良仕事を放擲して、それぞれの飼馬の訓練に寧日なき有様であつた。
— 牧野信一 『南風譜』 青空文庫
作例 · 標準
長年戦乱が続いた後、ついに寧日が訪れた。
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彼らにとって、子供の成長を見守る日々が何よりも寧日だった。
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どうかこの寧日が、長く続きますように。
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