他国者
たこくもの
名詞
標準
stranger
文例 · 用例
他国者は異端視され、村は一つの家族であった。
— 徳田秋声 『縮図』 青空文庫
海賊の子と指さされて大坂に住むのも辛いが、他国者と侮られて江戸に住むのも苦しかろうと、それが彼の小さい胆をおびえさせた。
— 岡本綺堂 『心中浪華の春雨』 青空文庫
こういう他国者の新顔を、痛めつけることは昔も今も暴力団的顔役の仕事である。
— 菊池寛 『大力物語』 青空文庫
他国者の武家ばかりをきびしく吟味すると言う不審。
— 仙台に現れた退屈男 『旗本退屈男 第七話』 青空文庫
そうでなくとも、ああいう他国者の渡り芸人たちゃ仲間のしめしもきびしいが、うちわどうしの成敗|法度もきびしいんだ。
— 死人ぶろ 『右門捕物帖』 青空文庫
はっきり聞こえませんでしたが、その女も女房も次郎兵衛という名を云っていたように思います」「その女は、江戸者かえ、他国者かえ」と、半七は訊いた。
— 川越次郎兵衛 『半七捕物帳』 青空文庫
他国者だけに、江戸には身寄りも無いらしく、かつて親類の噂などを聞いたことも無いと云った。
— 金の蝋燭 『半七捕物帳』 青空文庫
他国者の才蔵が赤児をかかえて、寒い夜なかに江戸の町なかをさまよい歩いていたという、その理窟が呑み込めなかった。
— 三河万歳 『半七捕物帳』 青空文庫
作例 · 標準
よそよそしい態度を取る村人たちに、自分が他国者であることを痛感させられた。
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「他国者が首を突っ込むことじゃない」と、彼は冷たく言い放った。
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旅先で道に迷っていたら、親切な老人が「他国者には難しい道だ」と言って案内してくれた。
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