懾
懾
名詞
標準
文例 · 用例
馬は懾えて躍り狂いぬ。
— 泉鏡花 『義血侠血』 青空文庫
女は懾れて目を※っている。
— 森鴎外 『魚玄機』 青空文庫
父忠兵衛も牧も、少女の意の斥す所を暁っていたが、父は憚って肯て制せず、牧は懾れて咎めることが出来なかった。
— 森鴎外 『渋江抽斎』 青空文庫
開国は寧ろ大胆な、進取的な策であるべき筈なのに、それが因循と云はれたのは、外夷の脅迫を懾れて、これに屈従するのだと云ふ意味から、さう云はれたのである。
— 森鴎外 『津下四郎左衛門』 青空文庫
小人楽を好むは懾るるなきがためなり。
— 中島敦 『弟子』 青空文庫
「恭にして敬あらばもって勇を懾れしむべく、寛にして正しからばもって強を懐くべく、温にして断ならばもって姦を抑うべし」と。
— 中島敦 『弟子』 青空文庫
かくの如く勢強き恐ろしき歌はまたと有之間敷、八大竜王を叱※する処、竜王も懾伏致すべき勢相現れ申候。
— 正岡子規 『歌よみに与ふる書』 青空文庫
此の如く勢強き恐ろしき歌はまたと有之間敷、八大龍王を叱※する處龍王も懾伏致すべき勢相現れ申候。
— 正岡子規 『歌よみに與ふる書』 青空文庫