摩する
まする
動詞-サ変-特殊動詞-他動詞頻度ランク #23081 · 青空 92 例
標準
to rub
文例 · 用例
幅は然のみ濶からぬ川ながら、船の往来のいと多くして、前船後船|舳艫相|啣み船舷相摩するばかりなるは、川筋繁華の地に当りて加之遠く牛込の揚場まで船を通ずべきを以てなり。
— 幸田露伴 『水の東京』 青空文庫
靈なる哉この石、天の雨降んとするや、白雲油然として孔々より湧出で溪を越え峯を摩する其|趣は、恰度窓に倚つて遙かに自然の大景を眺むると少も異らないのである。
— 國木田獨歩 『石清虚』 青空文庫
海岸のように断続して水音のするのはひどく清逸の心をいらだたせたが、昼となく夜となく変化なしに聞こえる川瀬の音は、清逸の神経を按摩するようだった。
— 有島武郎 『星座』 青空文庫
杉や松の大木は天を摩するものもある。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
翠嶂山と呼ぶこのあたり、何かわびしい岩礁と白砂との間に高瀬舟の幾つかが水にゆれ、波に漂って、舷々相摩するところ、誰がつけたかその名も香木峡という。
— 北原白秋 『木曾川』 青空文庫
こおろぎや蜘蛛や蟻やその他名も知らない昆虫の繁華な都が、虫の目から見たら天を摩するような緑色の尖塔の林の下に発展していた。
— 寺田寅彦 『芝刈り』 青空文庫
海の中にもぐった時に聞こえる波打ちぎわの砂利の相摩する音や、火山の火口の奥から聞こえて来る釜のたぎるような音なども思い出す。
— 寺田寅彦 『ねずみと猫』 青空文庫
街には宗徒|簇りて、肩と肩と相摩するさま、むかし紅海を渡りけん時も忍ばる。
— IMPROVISATOREN 『即興詩人』 青空文庫
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